サロン経営で成功するための心得。
時間ごとの客単価をあげるために実践すべきポイントとお客様も納得する単価設定方法について。
時間あたりの単価をもっと上げたい、どうしたらいいの?
サロンを始める理由は人それぞれだと思います。
「疲れてる人を癒したい!」
「プライベートを充実させながらかせぎたい!」
「働きたいけど人間関係なんかで悩みたくない……」
でも理由は何であれ、サロンを長く経営するためにはお金の問題を避けて通ることはできません。よほどの資産家でない限り、赤字ばかりでは続けることができませんから。
ただ、中には具体的なお金の話は苦手、という方もいると思います。でも、「苦手だから」「難しいから」と言って逃げてられないのが「経営する」ということ。なので、ちょっとだけがんばりましょう!
黒字というのは簡単に言えば、売上げから出費(家賃や光熱費、備品代、人件費など)を引いたときに、プラスになっている状態のことです。
ではどうやってこの状態に持っていくかですが、ポイントは「売上げ」。考えてみるとわかるのですが、サロンでは出費というのは毎月ほぼ固定ですよね。だから、改善の余地があるとすれば、それは売上げ部分なのです。
ここで覚えておいてほしいことがあります。それは
「売上げ=客単価×客数」
という計算式。
そう、サロンを黒字化するために売上げを伸ばすには、お客様にいっぱい来てもらって、そのうえでそのお客様にいっぱいお支払いをしてもらう必要があるのです。
今まででいっぱいのお客様に来ていただく集客のお話はしてきたので、今回はいっぱいお支払いいただくにはどうすればいいか、というところを見ていきたいと思います。
メニューを見直してみよう
単価をアップさせるためにまず確認することは、今の価格が適正かどうか。もしオープンから一度も見直ししていないようなら、その価格は再考の余地ありです。
というのも、オープン時の価格というのは、お客さんがちゃんと来てくれるかわからないし、それに自分の技術がまだまだ不安、などといった理由から価格を相場より低く設定しがちだからです。でもたくさんの人に施術をしてきて自信もついた今、その価格を改めて見つめてみると、安すぎると感じるかもしれません。
また、オープン以来見直してないわけじゃないけど、過去1年間はやってないなあ、という場合にも見直してみましょう。1年間あれば景気は変わりますし、景気が変われば物価や相場も変わります。近隣の相場を参考にしてみると、適正価格を理解しやすくなりますよ。
注意が必要なのは、表示価格を税込みにしているサロン。増税に合わせて、きちんと値上げをしましたか?してないということは、その分損をしているということですよ。
ただ、中には「今更消費増税を理由に値上げなんてしづらい……」という方もいるかもしれません。でも、これは当然正当な行為です。それが適正な価格なら、お客様としても「むしろ今までありがとね」という気持ちになってくれるはずですよ。
2人以上スタッフがいる場合は指名料を取るのも、手!
最近ではヘアサロンなどでも、指名料を払って担当スタッフを指名できるところが増えてきていますよね。もしあなたのサロンに2人以上スタッフがいるなら、「この人にお願いしたい!」というお客様から指名料をいただくのも手です。
ただ、お客様の大きな負担になるような金額はNG。数百円、高くても500円までにおさめましょう。初回のみ指名料ナシで指名できます、という風にしてあげると、お客様としても気軽に指名制度を利用できるようになるのでおススメです。
たかが数百円、と甘く見てはいけません。もともと1500円の施術に300円の指名料をプラスすると、なんと一人当たりの単価は120%アップになるんですよ。
できることを増やしてメニューを増やそう
価格の改定、それから指名料を説明してきましたが、最後にお伝えするのはセラピーのメニューを増やして一度にたくさんの施術料をいただこう、というもの。
代表的なのが、フットセラピーの資格を取ってハンド+フットセラピーコースを設定したり、オプションメニューとしてフットバスを追加したり。ネイルの資格を取得して、マニキュアを乾かしている間にフットセラピー、なんていうのも面白いですね。
このようにメニューを増やすと1回の施術で支払っていただく金額を上げることが可能なのです。あなたの頑張り次第で施術メニューはどんどん増やせるので、永くサロンを経営していきたい、と考えているのなら、検討してみてはいかがでしょうか。