2021年、主婦やサラリーマンの間で「副業」がブームとなりました。
コロナによる輸入商品の値上げ、上がらない給料…
スキマ時間を有効活用して「副業」を始める方が増えていきました。
副業をやるうえで、必ず知っておいてほしいことが「税金」です。
お金を稼いだら、税金がかかります。
これから副業を始めたい主婦の方、是非参考にしてみてください。
1,1年でいくら稼いだら税金を払うのか?
お金を稼いだら、必ずしも税金が引かれるわけではありません。
稼ぎが少ない人からは税金を取らず
稼ぎが多い人からがっぽり税金をもらう
というシステムになっています。
では、税金が引かれないギリギリのライン
いくらまで稼いでいいのでしょうか?
簡潔にいうと
所得が48万円以下(2019年までは38万円以下)
であれば税金を支払う必要がありません。
…よくわからないですよね(笑)
まずは
「所得」について理解していきましょう。
〇所得と控除
所得とは
収入から経費や控除を差し引いたもののことです。
所得 = 収入 ― 経費 ― 控除
…またわからない言葉が出てきました。
「控除」ってなんでしょうか。
控除とは、
平たくいうと「収入のうち、この額は税金を計算するときの対象にしないよ」という
お国様の優しい割引券みたいなものです。
この割引券には様々な種類があり
人によって数多く持っている人や、1-2枚しか持っていない人もいます。
所得については何となくわかっていただけたと思いますが
では具体的にいくら稼いでいいのでしょうか?
〇稼いでいい具体的な額
それを計算するには
まず、控除してもらえる額を知る必要があります。
専業主婦が
パートやアルバイトなど「企業」の下で働くのではなく
自分でお金を稼ぐ場合は「個人事業主」となります。
「企業」で働くか
「個人事業主」で働くか によって控除額は変わります。
今回は「個人事業主」として副業をするケースをお話します。
個人事業主の場合
控除の種類はさまざまありますが
1番控除額の高いものは「青色申告特別控除」というものです。
「青色申告特別控除」とは
個人事業主が「青色申告」をしたときに適応されるもので
最大65万円です。
青色申告について
詳しく話すと長くなるので、また別記事にてご紹介しますね。
この青色申告をして、控除額65万円として考えて
再度所得の計算をしてみましょう。
所得 = 収入 ― 経費 ― 65万
となりますね。
そこで、税金がかからないぎりぎり
所得=48万円として計算すると以下のようになります。
収入 – 経費 = 113万円
経費は職種や働き方によって想定額も変わっていくので
一旦無視します。
そうすると
収入≒113万円
となります。
収入の上限が年間約113万円とは
月々約94,000円以上売り上げると、税金が発生することになります。
例えば、ハンドセラピストとして開業し
15分1,500円のメニューを1日8人に施術する、とすると
労働時間2時間、1日の売上は12,000円です。
これを、税金の壁を超えないように働くと
約8日間となります。
今は経費を考えていないので、もう少し多く働けますが
単純計算では、ハンドセラピストの場合
月に約8日間、1日2時間の労働で税金の壁を迎えてしまいます。
こう考えると、
意外とすぐに税金の壁を迎えてしまいますね…。
次回は、
「扶養から外れるデメリット」
をご紹介します!