セラピストとして技術力を伴った施術にお金を払ってもらうのは当たり前のこと。まずは技術に自信をもってお客様に接する心構えを身に着けよう。
サロンを始める前は、「本当に自分が資格を取ってセラピストになんてなれるの?」と不安に思うもの。実際に自分が手に職をつけて、その技術に対してお金をもらうというのはちょっと怖いものですし、また資格を取っただけでお金を受け取ってもいいのかな、と不安にもなりますよね?
特にセラピストとして技術を提供する立場になりたての頃は、お金をもらうことに対してある種の抵抗感を感じてしまうことも珍しくありません。でも安心してください。この抵抗感は、セラピストとしてお客様と向き合っていく中でどんどんなくなっていくものなのです。抵抗感の具体的な取り除き方は他の機会にお話しするとして、今回の記事では自分の技術に自信を持ち、胸を張ってお金を受け取れるようになるために意識しておいてほしい「心構え」をお話ししたいと思います。
自信は努力についてきます!
自分のセラピストとしての技術に自信がないから、対価として本当にお金をもらっていいのか不安。実はこれ、みんな通ってきた道なのです。その不安は決してあなただけのものではありません。今では多くのお客様を抱えている人気セラピストであっても、みんな最初は同じでした。
では、先輩たちはどうやってお金をもらうことに対する不安や抵抗感を克服してきたのでしょうか。
まず一つは、経験です。場数を踏んでいけばどんどん良い意味で慣れて余裕が出てきます。そしてもう一つは、その経験に基づく技術力への自信です。一人でも多くのお客様にセラピーを提供していき、満足していただく。この積み重ねが、自分の技術への自信になり、不安や抵抗感を克服する糧になるのです。
ただ、お客様に施術を行うだけでも自信はついていくのですが、これだけでは十分とは言えません。自分の技術をさらに高めるための勉強や努力が必要です。勉強会への出席や自主練習などを通じてモチベーションを維持しつつ、常に技術力の向上を目指すようにしましょう!
お客様を「癒せる」存在に
実際に多くのお客様にセラピーを施して場数を積み、また勉強や努力を通して自分の技術に自信が持てれば、次第に自分の施術によってお客様を「癒せている!」と自覚できるようになるはずです。
あなたにも身に覚えがあるのではないでしょうか?仕事に、家事に、お子さんがいるのであれば子育てに、と毎日をとても忙しく過ごしている時、「癒されたい!」と心の中で叫んだことを。
セラピストにとって施術とは、1日に何件もこなさなければならない仕事の一つです。最後のお客様の頃には疲れてしまっていることもあるかもしれません。でも決して手を抜いてはいけません。いつか心の中で叫んだあなたのように、目の前のお客様はあなたに「癒し」を求めてやってきてくれているのです。いや、あなたなら癒してくれそうだと見込んでくれているのです。そんなお客様の期待に応えられるよう、1回1回を大切にしていくことが大切です。
そしてこの姿勢こそが技術の上達につながり、あなたの中に余裕を生んでくれます。余裕が生まれるとお客様のことが良く見えるようになり、さらにお客様の満足度を高めることができるようになるのです。
お客様にとって施術とは、忙しい日々の合間を縫ってやっと訪れた至福のひと時です。1人1人のお客様にきちんと向き合っていく中で、「私は癒しを提供できている!」という自信があれば、お金をもらうことに後ろめたさは感じなくなるどころか、むしろ当たり前になっていきますよ。
まとめ
実際にセラピストとして働き始める前に不安になる気持ちは良くわかります。でもいざ始めてみてお客様の役に立てているな、と感じることができるようになってくれば、自然とその考えは消えるはずですので心配いりません。
ただ、お客様の役に立つには、最低限の技術力は必須です。大切なのは最初のステップをどこで踏み出すか、です。基礎がダメではその上に積み重ねることはできませんから。これを避けるためには、きちんと指導体制の整ったスクールで資格を取ることが大切です。