友だちからお金をとるのってどうなの?自宅サロンの集客の悩みについて解説します。来店客数を増やす、リピート率を上げるには友だちや自分の繋がりのある人からの来店が重要というのは本当でしょうか?
開業したての頃は友だちの力を頼ろう
開業してすぐに全くあなたのことを知らないお客さんが、あなたのサロンを見つけ、予約をし、施術を受けにきてくれる・・・残念ながら、お客さんにきてもらうのはそこまで簡単ではありません。自宅サロンがそれほど珍しくなくなってきたこの時代、数あるサロンの中からあなたのサロンを探してもらうのは非常に大変なことなのです。
そこで、最初は友だちの力を借りましょう。友だちにサロンのお客さんになってもらうのです。もしかしたら中には「友だちからお金をとるのは申し訳ない」「金銭が絡んで人間関係が壊れるのが怖い」など、不安に思う人もいるかもしれません。ただ、ここで覚えておいてほしいことがあります。
それは、「友だちからお金をとる覚悟ができないのであれば、開業しても絶対に上手くいかない」ということ。興味を持ってくれたのであれば、最初のうちはきっと喜んで協力してくれるはずです。本当に効果があると感じたのであれば、サロンの常連になってもらうことも夢ではないでしょう。
ただ、もちろん友だちに頼りっきりになることはよくありません。また、友だちをお客さんとして呼ぶにあたって気をつけたいこともあります。ルールはしっかりと設けるようにしましょう。
友だちにお客さんになってもらう時のルール
その1.しつこく勧誘をしない
施術を受けにこないか誘われた友だちが最も恐れることは、「また受けにきて」としつこく誘われることや、健康グッズなどの押し売りです。たとえあなたにまったくそのような気がなかったとしても、相手は警戒している可能性があります。施術を受けた後に「次はいつにする?」とこちらから聞いたり、施術中に使ったアイテムを紹介したりするのはできるだけ控えた方がいいでしょう。本当に気になったアイテムがあれば相手の方から質問がくるはずですし、「また受けたい」と思ったら声をかけてくれるはずです。「また受けたくなったらいつでも声かけてね」程度に留めておいてください。また、こちらから再び声をかける時も「練習の成果を見てほしい」などの一言を添えるとよいでしょう。
その2.感想やアドバイスを求める
お客さんから施術の率直な感想を聞く機会はなかなかありません。でも相手があなたに本当に成功してほしいと思っている友だちであるなら、きっと直球な意見が聞けるはずです。ただ、マッサージの場合、施術を受けている最中に眠ってしまう可能性もあります。施術を始める前に「終わった後に感想を聞くから気になったことは言ってほしい」と一言伝えておくとよいでしょう。
その3.「お友だち価格」を設定しない
友だちからお金をとりづらいと考えている人ほど、妥協案として「お友だち価格」を設定しようと考えるようです。確かに「お友だち価格」を設定すれば頼みやすくはなるかもしれません。しかし、その時点で相手は「お客さん」ではなくなってしまいます。施術を受けている人は「安くやってもらってるんだから文句は言えない」と率直な意見を言わなくなってしまいますし、施術をしているあなたにも「安くやってあげてるしここは適当でいいか」と甘えが生まれてしまうのです。施術者とお客さんの関係をいい意味で維持するためにも、きちんと施術をする時は正規料金をもらいましょう。
友だちからその友だちへ…広がるお客さんの輪
友だちが施術した後に「気持ちよかった」「体が楽になった」と言ってくれたのであれば、ここで一押ししてみることをおすすめします。友だちにお客さんの紹介をお願いしてみましょう。紹介をお願いすることの一番のメリットは、「信頼できる知らない人」であること。
本格的にお客さんがくるようになれば、新規のお客さん全てが「知らない人」です。ただ、自宅に全く知らない人を招き入れるのは、最初のうちは怖く感じるもの。しかし友だちの友だちだとわかっているのであれば、たとえ知らない人であったとしても安心して接することができるはずです。そうやって徐々に慣れていけば、全く知らない人がお客さんとして来ても落ち着いて対応できるでしょう。
また、SNSなどへの感想の投稿をお願いするのも有効です。口コミは何よりの武器。早くサロンを軌道にのせたいのであれば、積極的にお願いしましょう。